44・1・7 みぞれ Posted on 15th 5月 2011, written by yamanochikara with 0 Comments 小さなゲージに 二羽づつ押しこめられて 通風・採光・栄養満点 悪臭のないマルト 新城養鶏場で でっかい卵を産んでゐる トリたちは まるで 受験待ちの 予備校生のように 羽ばた…continue reading
春や昔十五万石の城下哉 子規 Posted on 1st 5月 2011, written by yamanochikara with 0 Comments 伊予に生まれた子規大人の山脈は、今や、駘蕩として視野を広げ俳句の花は全国に咲き匂うている。此の五・七・五の短詩型が、日本人の性質に相性が良いのであろう。 扨、その名もやさしき愛媛の国…continue reading
受験生 43・5 Posted on 20th 4月 2011, written by yamanochikara with 0 Comments 息子がとうとう 受験地獄に入った 秀才ではなかったので セメダインで 机にはりつけられた みたいに ガリゴリ勉強してゐる この母ちゃんは 電車にのっても 受験生をみると 席をゆ…continue reading
お遍路さん Posted on 1st 4月 2011, written by yamanochikara with 0 Comments 菜の花が咲いた。晴れわたる空の下、金粉まみれの菜の花畠を見ているとついつい、頃は良し、お遍土に(と伊予生まれの者は言う)でようか今年こそ、と思ってしまう。 お大師さんと同行二人の旅を…continue reading
納豆 Posted on 1st 3月 2011, written by yamanochikara with 0 Comments 馬の背に跨っていた煮豆が、納豆に化けたのは、遠い昔山野にまだ、魑魅魍魎が跋扈していた頃である。 まれにみる将器といわれた、かの八幡太郎義家が、奥州平定の意気に燃えたち北上した古道筋に…continue reading
南画の大先生 志染さんの絵 Posted on 1st 2月 2011, written by yamanochikara with 0 Comments 宝ものもろた いい絵をもろた 一所懸命みつめた 美人でも山でも字でも 一所けんめいみ入るのが 私の癖だ こうして いつ迄もいつ迄も目の奥で みつめてゐると それが じわじわと 心の中には…continue reading
百年たったら Posted on 31st 1月 2011, written by yamanochikara with 0 Comments 十年一昔というが、此の夏、百年を一気に、わし掴むようなことに出合った。 同じ新玉町に生まれた気易さから(正岡家は、そのあと、この家を売却、湊町に移転)、ついつい子規巨星の一端を書かせて頂…continue reading
はじめに Posted on 29th 1月 2011, written by yamanochikara with 0 Comments 作手村に暮らす「すたこらサっちゃん」。 昔はもっとましだったと、容姿の衰えをいつも気にする、かわいい おばあちゃんです。 そしてそのかわいいおばあちゃん、いったん口を開くと、ブレヒトの言…continue reading