「生殖機能へ悪影響」、オーストリアで研究結果発表

「遺伝子組み換え作物を食べ続けたマウスは、遺伝子組み換えでない作物を食べたマウスに比べ出生数が大幅に減少する」という研究論文がオーストリア政府主催の科学セミナーで発表されました。

この研究論文の主執筆者であるウィーン大学獣医学博士ユルゲル・ゼンテック教授(Dr. Jurgen Zentek)は、11月11日オーストリアの首都ウィーンで講演を行い、教授らオーストリアの科学者たちが長期間取り組んできた飼育試験のひとつの結果として、遺伝子組み換えトウモロコシを与えつづけたマウスは、3代目4代目になると出生数に大幅な減少が見られ、遺伝子組み換えでないトウモロコシを与えたマウスは効率的な生殖を行うことが明らかになったと発表しました。この結果は食物源の違いに起因するものでありうる、と教授は結論づけています。

今回の研究発表でまた、遺伝子組み換え作物・食品の安全性は保証できないことが示されたことになります。

教授たちの実験に使用された遺伝子組み換えトウモロコシは、除草剤耐性と一定の害虫耐性をもつモンサント社所有の遺伝子組み換えトウモロコシです。

この遺伝子組み換えトウモロコシは、日本では2002年から飼料としての使用が認可されており、2003年からは食品への使用も認可されています。遺伝子組み換え作物は各国により安全基準は異なります。しかし日本では、遺伝子組み換え原料を使っている食品かどうかを見分ける的確な表示がないため、私たちは知らずに食べている可能性があります。 domain dns info web whois .