「明日は我が身の桜ライン」12月今年最後の巡礼行

新たな可能性を探って 2012/12/17~12/20

天気予報は少し心配でしたが、どうやら晴天に恵まれた今年最後の東北行でした。

3.11から2度目の冬です。南三陸町はガレキはかなり整理され、基礎を取り壊す作業が続いています。
片付いた分だけ、荒涼とした風景が広がり、地盤沈下したところが一面海水が入り込み、ここが
これからまた街として立ち上がれるのだろうか?ここにもう一度街をつくっていいのだろうか?
そんな疑問すら湧いてきます。

被災者の方達の気持ちを想うとき、この2度目の冬はとても辛いものがあります。

こんな巨大なけやきが置き去りにされています。

「明日は我が身の桜ライン」の活動を通してたくさんの東北の方たちと交流してきました。
冬を迎え、被災地の暮しを考えると、遠い地に住むとりあえずはまだ被災していない私たちが
もっともっとできることがないか・・・
そんな折、「こども東北学」の著者山内明美さんのことを知りました。東北の地の持つ力と歴史
をふまえて、真の復興に尽力されている方です。
今回の旅でぜひお目にかかりたいと考え、宮城大学の南三陸復興ステーションにお尋ねしました。

「夢千年の暮らし」の考える循環する暮しはそのまま東北の真の復興と希望に結びつくのではない
でしょうか。なにか恊働できることはないか・・・そんな想いを抱いています。

クリスマスも近づいています

次に訪ねたのは伊里前川で被災された若い漁師のTさん

Tさんは津波の信じられないほどの力がかたちに残っていると私たちをこの場所に案内してくれました。
彼は牡蠣の養殖に取り組みながら、国の計画する巨大な防潮堤に異論を唱えています。
「明日は我が身の桜ライン」も自然護岸の生態系豊かな三陸海岸の復活を夢みて、応援していくつもりです。

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