4月26日(土) 鳴子温泉~石巻市大川小学校~雄勝~東松島~松島~仙台空港~福島県浪江町
前日は名湯鳴子温泉で旅の疲れを癒し、今日もまた天候に恵まれて、巡礼行に出発です。
大川小学校はあれから3年、すこしづつ周りは片付いていっていますが、まだまだ生々しい悲しさに満ちた場所です。今日は人影もなく私たちで静かに祈りました。
今回の旅の目的のひとつ、雄勝硯生産販売協同組合にやってきました。丹羽先生の草筆教室のご縁です。
雄勝は粘板岩の一大産地でしたが津波被害が甚大で、スレートの産業は壊滅的でした。東京駅の駅舎のあの美しい屋根はここのスレート瓦で葺いているということが宮城県人の誇りでもあります。そして書道の硯もここが産地です。
浜辺には津波でながされたスレートの破片がたくさん転がっていて、思わず宝探しの子どものような気持ちになってそれぞれにかけらを記念に拾いました。
同行の祝迫さんは建築家としてスレート瓦に興味をもたれたようです。
この3年間の御苦労話をじっくりと伺いました。
次にやってきたのは東松島の野蒜駅。前回にくらべて一段と片付いています。しかし電車が復活する見通しはありません。もうここには家を立てない人もあれば、立派な新築も見かけるようになってます。
東北が初めての旅となると松島、そして瑞巌寺は外せません! やはり随一の観光地らしく観光客いっぱいです。
今回の植樹行は植樹、現地交流、雄勝訪問、巡礼、観光となかなか盛りだくさんでした。
いつもご多忙でご夫婦で旅することなどほとんどなかった丹羽夫妻の目に映った東北の今の姿はいかがでしたでしょうか?これからも明日は我が身の桜ラインの立て札をよろしくおねがいします。
仙台空港にお二人を送った後、残り組は帰路の途中で福島の海岸線を走ろうということになり夜の浜通りを浪江町まで走って行きました。南相馬をすぎるあたりから建物も人家もほとんど真っ暗、ということは人が住んでいないのです。何ヵ所かのコンビニやパチンコやさんだけがこうこうと明るく、たぶん原発関係で働いている人たちの一息つく場所なのでしょう。
遂にそれ以上は「立ち入り禁止」の場所まで行き着きました。物々しい雰囲気のなか、原発のある方向から何か大荷物をつんだトラックがやってきました。
私たちはここでUターンして、再び真っ暗で不気味な感じを漂わせた街並の続く浜通りを南相馬まで戻り、帰路につきました。
途中で再び仮眠をして御殿場にたどり着き、箱根に立ち寄り、富士山をバックに記念撮影!
今回も2泊+車中2泊5日の約1000キロのロングドライブとなりました。
お二人の笑顔が達成感にあふれているように見えますね。お疲れさまでした!!!!!