『生命が生命を養う』食の本質に迫り美味しく食べる

6月26日の日曜日、
季節は梅雨まっただ中、だと言うのに当日は素晴らしいお天気に恵まれまさに初夏と言う言葉がピッタリの気持ちの良い日でした。
私ことヒルマン佐藤は『作手夢千年の村人づくりプロジェクト』初参加です。

『生命が生命を養う』食の本質に迫り美味しく食べる。
こんなテーマのアウトドアクッキングの依頼を受けたのは、5月の初旬、黒田氏曰く鶏を数羽絞めるから、出来るだけシンプルに料理して欲しいとのお話。
作手の皆さんは素晴らしいし、楽しいことは大好きなので二つ返事で引き受けさせて頂いた。
夢千年の暮らしPRODUCE & DESIGN自家菜園で立派に育った様々な鶏達とダッチオーブンと呼ばれる厚手の鋳鉄の鍋が今回の主役的存在。

   
このダッチオーブンはとても便利でおもしろい鍋で、煮る、焼く、蒸す、揚げる、ロースト他様々な調理法が可能。
厚い鋳鉄ゆえの蓄熱量と遠赤外線効果、重い鍋のため内圧が上がる効果 その他様々な効果が相まって不思議な程おいしい料理が出来るのだ。
やたら重たいのと手入れが幾分面倒だが、この鍋で出来る料理の魅力を体験すると全く気にならなくなるから不思議だ。
僅かなコツをつかめば非常に簡単に調理が出来るので是非アウトドアクッキングを初めたり広げるきっかけにして頂けたらと思います。

さて、当日のメニューは、
ドラム缶の燻製器でサクラの煙(冷燻)で軽くフレーバーを付けたタコとカマボコとチーズ
赤ワインと黒胡椒でマリネした鶏のハツとポートワインとブランデーでマリネした肝臓の炭火焼
そして、彩りも鮮やかなマダムローザの新鮮野菜と自家製山羊チーズのサラダ。
メイン料理は2種、野菜と鶏を使ったダッチオーブン料理と韓国料理のサムゲタン

今回のダッチオーブンはいたって簡単。

真ん中に絞めてもらっておいた丸の鶏肉をドンと据える。

 

皮をむいただけのタマネギ、洗っただけの人参にジャガイモを鶏のまわりに入るだけ、鶏肉に塩すらしません。
気持ち良い程シンプルでしょ♪

後はあらかじめ火を熾しておいた炭を七輪にタップリ入れ鍋の上にも炭を載せて一時間程ほっておくだけ、途中鍋と蓋の隙間から蒸気が出ていい匂いがしてきます、野菜がしっかりしんなりして来たらで完成です。

サムゲタンは釜戸で炊いた玄米が少しばかり柔らかく炊けてしまったとのお話で急遽、お腹に中に入れる餅米を入れずに製作。
仕上がりで玄米と合わせる事にした。

乾燥ナツメ10個、松の実を30個程、ニンニクを一カブ、生姜を一片、高麗人参を少々
※(これに通常は餅米をお腹の中に入れます)
しかし、鶏肉の身質の堅さに苦戦、後数時間煮込まなければ固くて食べられそうにない、とりあえずスープと玄米を頂くことにしたが、この鶏のスープかなり濃厚で非常にパワフル、まさに生命のパワーが詰まった味わい、コラーゲンタップリで女性陣はお肌のケアになりましたね。

山羊ミルクのバニラアイスクリーム
マダダスカル産の質の良いバニラビーンズを丸ごと一本使用。
名古屋コウチンの卵黄と赤砂糖そしてしぼりたての山羊ミルク
やさしい味わいに深いコク、何て贅沢なバニラアイスクリームになりました。

食後の酒井先生の青空ヨガ教室はとても気持ちがよかった。

今回のアウトドアクッキングでは、一切余分な調味料やケミカルなものは使用していません、素材の美味しさを引き出してあげることで、少ない塩で味は完成されて行きます、時には塩味が邪魔になる程完璧な仕上がりや素材に出逢う事もあります。
“食べる事は生きること”そして命を縮める行為でもあります。
仕方のないことかもしれませんが普段の私たちの食生活では、知らず知らず様々な添加物を口にしています、シンプルで力強い美味しい料理を食べることは、何より元気になる事と、私達の身体や心にある感覚をいとも簡単に呼び起こし再認識させてくれます。
純粋に自然のめぐみに感謝し私達が生かされている事を実感する感覚です。
そう、まさに『生命が生命を養う』ですね。

(TEXT ヒルマン佐藤)
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