夏も終わりかけています。今年は雨が多くて、草が苅っても苅ってもぐんぐんのびて、熱中症にはなりたくない! と自分で勝手に言い訳している間に野菜たちはみるみる草のかげに。
それでも夕方になって涼風が感じられる頃、畑の草をかきわけて今夜何食べようかと探すのは、田舎暮らしの醍醐味です。ある、ある・・・・かぼちゃ、おくら、ピーマン、ミョウガ、青じそ、なす、ゴーヤ、食べきれないほど収穫できます。
今年は電力不足や環境配慮の意識がたかまって、どこでもゴーヤのカーテンをみかけますね。もう見るのも飽きた人も、苦いから嫌いな人も、もういちどゴーヤパワーを復習してみませんか。
ゴーヤの効能はいいことばかりです。
まず100g中76mgというビタミンCの多さ。ビタミンBも1、2、3、6、9(葉酸)、12、E、K、特に葉酸は女性にとっては大事なビタミンです。
妊娠中にはおなかの赤ちゃんの神経系統の発達に重要な働きをしますから。
また微量元素として身体に欠かせないカリウムもたっぷりで、血糖値を下げたり、血圧を正しく保ったり。
そのほかカルシウム、マグネシウム、リン、鉄と身体を整える成分がいっぱいです。
研究も盛んにされていて、ガン予防にもいいようです。そして苦みも実は嫌な苦みの成分とは違って、「ほろ苦い」のは健康のためには欠かせない苦さなんです。この苦みが胃を健康にしてくれます。
暑さから食欲もなくなりがちで口当たりのよいものばかり食べていた身体もいよいよ秋にむけて立て直す時期です。そんなときにお勧めするのが野菜いっぱいの食卓です。
ちょっぴりすずしくなった夕暮れどきに、こんな突き出しはいかがでしょうか。
●ゴーヤサラダ
半割してなかの種とわたをとりスライスして軽く塩をまぶします。
1~2分熱湯で湯がき、水でさっと冷やします。このとき茹ですぎず歯ごたえがあるくらいに。
こうしておけば後はいろいろな味付けが考えられるでしょう。写真は冷凍のレモンの皮をすってレモン味でいただきます。鰹節とみりんと醤油をかけていただくのも味しいし、豆板醤入りの醤油にごま油と酢をくわえて中華風サラダでも美味しいです。
苦みがちょっと苦手なかたは砂糖を隠し味にするとぐーんと味がまろやかになります。
●ミョウガと青じそのあえもの
青じそがたくさん取れた時、さっと湯にくぐらせ醤油につけておきます。
食欲のないときにおにぎりにまいたり、あえものに刻んで入れたりとなにかと重宝します。
ミョウガと青じそを千切りにして醤油付けの青じそもきざみあえます。
●かぼちゃの煮物
夏の定番ですが、我が家では炊くまえに鍋にごま油を熱してしっかりと炒めてから少なめのだしで煮上げます。
●オクラの塩ゆで さっとゆでただけ
ほとんど素材のままのようなスタイルですが、好きなおさらに好きな盛りつけをして本来の野菜のもつ味を楽しみながらワイングラスを傾ける時間は至福の時です!!!!!!